特産アサリなぜ消えた? 浜名湖の潮干狩り8年連続で全面中止 2009年の漁獲量6千トン⇒2…
深刻な不漁が続く浜名湖特産のアサリ。浜名漁業協同組合(浜松市中央区)は1月下旬、漁業者以外の一般採捕を通年で全面禁止とした。直近ピークの2009年には6007トンあった漁獲量は急落を続け、25年の漁獲量はゼロ。かつて年間約30万人が訪れた潮干狩りも8年連続で中止となっている。浜名湖の風物詩と形容されたアサリはなぜ消えたのか。複合する要因と、再生への取り組みを追った。
「アサリの復活はすぐには考えられない。今じゃ1粒たまに見つかって、『うわっ』て喜ぶぐらい」。そう話す元アサリ漁師の伊藤一孝さん(45)が漁師になった17年前は、父親と2人で1日の上限の計140キロを水揚げした。
「いい時は本当に1、2時間で取れたりした。それがだんだん時間がかかるようになって」。アサリの明らかな減少を感じ始めたのは10年ほど前。「本当に少ない水揚げ量になった。復活するかな、復活するかなってずっと待ってたんだけど、もう限界が来た。生きてけんなと思って」。待ち続けた末、6年前に遊漁業へ転身した。冬はタマネギ農家の手伝いに出る。「みんな散り散りになった。工場に勤めたり、漁師を辞めたりした人もいる」。
シラス漁とアサリ漁を兼業していた50代漁師は「昔は『湧いた』って言ってた。『あそこでアサリが湧いてるぞ』と言って取りに行ってね。そう言えるぐらいの量。今じゃ壊滅的だね」とこぼした。
アサリが消えた要因は複雑に絡み合う。県水産・海洋技術研究所浜名湖分場が24年度に報告した調査では、クロダイによる食害の影響を指摘している。漁場で捕獲した海洋生物の胃の中を調べると、アサリ捕食量の87%がクロダイによるものだったという。夏から秋にかけてクロダイによる捕食数が増えると、漁場のアサリの生息密度は下がり、産卵期の9〜10月にはアサリが漁場から消えたことも明らかになった。
「アサリの復活はすぐには考えられない。今じゃ1粒たまに見つかって、『うわっ』て喜ぶぐらい」。そう話す元アサリ漁師の伊藤一孝さん(45)が漁師になった17年前は、父親と2人で1日の上限の計140キロを水揚げした。
「いい時は本当に1、2時間で取れたりした。それがだんだん時間がかかるようになって」。アサリの明らかな減少を感じ始めたのは10年ほど前。「本当に少ない水揚げ量になった。復活するかな、復活するかなってずっと待ってたんだけど、もう限界が来た。生きてけんなと思って」。待ち続けた末、6年前に遊漁業へ転身した。冬はタマネギ農家の手伝いに出る。「みんな散り散りになった。工場に勤めたり、漁師を辞めたりした人もいる」。
シラス漁とアサリ漁を兼業していた50代漁師は「昔は『湧いた』って言ってた。『あそこでアサリが湧いてるぞ』と言って取りに行ってね。そう言えるぐらいの量。今じゃ壊滅的だね」とこぼした。
アサリが消えた要因は複雑に絡み合う。県水産・海洋技術研究所浜名湖分場が24年度に報告した調査では、クロダイによる食害の影響を指摘している。漁場で捕獲した海洋生物の胃の中を調べると、アサリ捕食量の87%がクロダイによるものだったという。夏から秋にかけてクロダイによる捕食数が増えると、漁場のアサリの生息密度は下がり、産卵期の9〜10月にはアサリが漁場から消えたことも明らかになった。
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