浜松・中央区で「遠州小落花」収穫期 甘み上々「ピーナツバター」に

2025/10/10 09:05 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 遠州落花生を用いたピーナツバターを製造する「杉山ナッツ」(浜松市中央区)の農園で、明治期に栽培されていた地元種「遠州小落花」が収穫期を迎えている。
 約2万平方メートルで栽培し、収穫は9月中旬から始まった。トラクターで掘り起こした落花生は、土の上で逆さにし、1週間程度乾かす「地干し」をする。さらに「舟のう」と呼ばれる野積みで約1カ月水分を飛ばした後、天日干しする。9日も杉山孝尚代表(43)ら3人が、朝から収穫や乾燥作業に励んだ。
 11〜12月ごろにピーナツバターとして出荷される見込み。杉山代表は「今年は雨が少ない分、乾燥作業には適している。甘く、出来栄えは良い」と話した。
 遠州小落花は1904年の米国セントルイス万国博覧会に出品された品種で、戦後は生産が途絶えつつあったが、同社が復活に取り組んでいる。
静岡新聞

静岡ニュース

静岡ニュース一覧>

注目の情報