まだまだ台風シーズン 災害級の竜巻から身を守るには? 牧之原「国内最大級」被害から1カ月、…

2025/10/04 10:51 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 気象庁によると牧之原市と吉田町で起きた竜巻は、強さを6段階で示す改良藤田スケールで上から3番目の「JEF3」に該当し、国内最大級の竜巻だった。このクラスの竜巻が襲った場合、どのように身を守れば良いのだろうか。竜巻のメカニズムに詳しい防衛大の小林文明教授に聞いた。
 竜巻による住宅被害が特に顕著なのは窓と屋根。一般的に開口部が広くて高い建物は竜巻に弱い。日本の住宅は台風や大雨、積雪に備えるように工夫されてきたが、竜巻は想定していないことが多い。
 牧之原市の被害現場を歩くと、もともと雨戸やシャッターが備えられている住宅が多い。雨戸を閉めようとした直後や、音がすごいからと窓を開けた瞬間に吹き込まれた例もある。竜巻が来る前に閉めることが、飛散物から家を守る最も有効な手段と言える。
 トイレやバスタブなどの個室や、窓の小さな部屋が最も安全な場所だ。特にバスタブは水回りで基礎がしっかりしているので、布団にくるまってうずくまるのがベスト。地下室が最も安全で、2階より1階のほうがはるかにリスクが小さい。
 竜巻が起きたときにいつも自宅にいるとは限らない。竜巻の進行速度は毎時数十キロと自動車並みのため、走っても間に合わない。異様な空模様や冷気、ひょうなどに気づいたら、竜巻が近づく前に頑丈な建物の中に逃げてほしい。
静岡新聞

静岡ニュース

静岡ニュース一覧>

注目の情報