別所哲也さんが静岡清水区で公開講座 帝国劇場は「俳優の目標となる場所」 歴史や魅力を解説

2025/10/04 09:22 

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 劇場の歴史や個性を学ぶ全4回の公開講座「劇場の人」の第1回が23日、静岡市清水区の清水文化会館マリナートで開かれた。俳優の別所哲也さん(島田市出身)がゲストで登場し、演劇や劇場への思いを語った。

 「観客と同空間で非日常の旅を」
 第1回のテーマは、1911年に東京都に開場した帝国劇場。同劇場で「レ・ミゼラブル」などの舞台に出演した別所さんは「俳優として一つの目標となる場所」と表現。講師を務めた静岡文化芸術大の永井聡子教授とともに当時の演技の映像などを見ながら歴史や特徴を振り返り、「帝国劇場のような大劇場では、ぶれずに重心を低く、どこまでお客さんと向き合えるかが醍醐味(だいごみ)」と話した。
 別所さんは演劇の魅力について問われると「生身の俳優とお客さんが同じ空間で呼吸し、非日常的な旅に出られるのはかけがえがなく、人間にはこういう場が必要」と力説した。
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