混迷する伊東市政に子供も不安… 地元小中高生が“みらい会議” 発案の高校生「選挙権ない未成…

2025/09/27 09:23 

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 伊東市の田久保真紀市長の学歴詐称疑惑を発端に混乱する市政を憂う高校生有志が企画した「いとう子どもみらい会議」が21日、同市音無町の生涯学習センター中央会館で開かれた。どうしたら伊東市が良くなるかをテーマに議論し、選挙権のない未成年の思いを市政に届けようと、小中高生が学校統合や駅前活性化、新図書館整備などについて意見交換した。市教委や市長に意見として提出する。
 「伊東市を良くしたい」との高校生らの呼びかけに応じ、小学5年から高校2年まで16人が参加した。少子高齢化の現状や学校統合、経済状況など市の概況を聞いた参加者は4班に分かれ、グループ討議した。
 学校に関しては「設備が老朽化していて使いにくい」との施設への不満や、「統合すると通学環境が激変する」など統廃合への不安の声が上がった。自由に遊べる公園やスケートボードパーク、公共施設の充実やショッピングモールの誘致、シャッター街となっている駅前商店街の活性化など、子育て環境充実や生活の利便性向上を求める意見も多数あった。中止された新図書館整備については「子どもが騒いでもいい図書館に」「駅に近い場所にして」「中高生が自習できる場所を」などの率直な意見も出た。保護者のほか、前市議や、市議選の立候補予定者らも子どもの真剣な議論を見守った。
 会議終了後、主催者の高校2年宮内友暉さんは「南北に広い市内で同年代の交流ができた。選挙で思いを伝えられない未成年の意見を市に伝え、実現させたい」と話した。今後も継続的に交流の場を設ける考え。
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