静岡茶市場で異常事態「いくらなんでも高すぎる」 県産秋冬番の初荷 落札額が前年から4倍の1…

2025/09/27 09:31 

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 静岡茶市場に県産秋冬番茶の初荷が富士と沼津から約1700キロ届いた。全量が入札にかけられ、史上最高値の1380円で落札された。前年比約4倍の高騰ぶりに、買い手からは「いくらなんでも高すぎる」との嘆きが漏れた。
 上場したのはいずれも形状物で、品質は例年並み。売り手が設定した最低落札価格は1300円。ドリンク原料としての引き合いの強さを見越し、二茶の最終荷とほぼ同額でのスタートを希望した。
 過去にない値付けに、場内では入札締め切り直前まで買い手の思案が続いた。市中問屋は「注文は受けているので手当てしないわけにはいかないが、それにしても異常な値段だ。資金繰りをどうするか」と頭を抱えた。
 一方、JA静岡経済連の担当者は「一つの基準となる値段が確認できた。後続産地の生産意欲向上につながれば」と期待する。県内各産地では10月上旬から生産が本格化する。
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