小中学校の水泳授業を民間プールで 静岡市が来年26年度導入を検討

2025/09/27 09:50 

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 静岡市議会9月定例会は26日、総括質問を行い10人が登壇した。中村百見教育長は学校施設の老朽化に伴う小中学校の水泳授業への外部プール活用について、「導入を目指して具体的な取り組みを進めていく」と述べた。来年度からの順次導入を検討していて、時期や校数は今後決める。長島強氏(公明)への答弁。

 市教委は2021年度から本年度まで、計13校で民間・公共プールでの実証研究を行い、水泳授業の在り方を検討してきた。外部プール活用の利点として、屋内のため天候の影響を受けず年間を通じて実施できる点、インストラクターが指導に加わることできめ細かな指導が可能となる点、教職員による水質管理や清掃の負担が軽減される点を挙げた。一方、プールまでの移動にかかる時間や安全確保が課題と指摘した。
 プールがある市内の小中学校115校のうち、77校のプールは設置から40年が経過。20年度から5年間で322件、計約8400万円の修繕を実施したという。スイミングクラブなどのプールを利用した授業の導入は全国的に進んでいる。中村教育長は委託料などの新たな経費を踏まえても「学校プールの改築費用や教員の負担を考慮すると、大きな利点があることが分かった」と答えた。
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