予約制の手作りパン屋さん、浜松・天竜区の山あいに誕生 「毎回待ち遠しい」と住民の楽しみ膨ら…

2025/09/24 09:58 

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 今夏、浜松市天竜区佐久間町に少し変わった“パン屋さん”が誕生した。同町などで約20年、パン教室の講師を務める馬塲真弓さん(74)=同町=の手作りパンが、山あいで暮らす住民の日常を彩っている。

 パン屋は「ごごのパン屋さん」。食堂「いどばた」(NPO法人がんばらまいか佐久間が運営)内で、食堂の定休の火曜に地元高校生らの昼食作りが終わった午後から営業するため名付けられた。事前予約制で営業を始め、7月にはメロンパンとカレーパンを販売。いずれも100個以上売れる人気だった。
 今月23日はチョコロールパンを用意し、予約客が次々と来店。常連の小林るみ子さん(72)は「手作りでとてもおいしい。毎回待ち遠しい」と声を弾ませた。
 販売するパンの種類は各回基本一つ。毎回変え、住民の声も反映しながら決めている。干しぶどう入りメロンパンや、ウインナー入りバターロールパンなどひと手間かけたこだわりを大切にして届けている。
 約30年前、同町に引っ越してきた馬塲さんは地域とのつながりを持つために教室を始めた。「パンがあったからこそつながりができ、地域の人たちの人となりも知ることができた」と振り返る。今後は店内でのパン作り教室に意欲を示し、「人口が減っていく中でも、楽しいつながりがあってほしい。たまり場になる喫茶店のような場所になれば」と話す。
 次回は10月7日、メロンパンを販売する。問い合わせは、いどばた<電053(965)0141>へ。
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