「皇居三の丸尚蔵館」収蔵…静岡ゆかりの近代日本画や工芸品をピックアップ 三島・佐野美術館で…

2025/09/26 11:04 

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 「皇居三の丸尚蔵館展 皇室の名宝 静岡ゆかりの品々とともに」(佐野美術館、皇居三の丸尚蔵館、三島市、同市教委主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が27日、同市中田町の同美術館で開幕する。搬入作業が25日に行われ、近代日本画や工芸品、刀など48点が運び込まれた。
 皇室に伝わる美術品の保存や研究、展示を行う皇居三の丸尚蔵館の中から、本県にゆかりのある作品を中心にそろえた。御殿場市で療養された秩父宮雍仁親王が手がけた陶芸作品をはじめ、優れた美術家に与えられた帝室技芸員の竹内栖鳳、横山大観らの日本画を紹介する。
 竹内が裕仁親王(後の昭和天皇)の結婚を祝い、京都から献上した屏風(びょうぶ)「和暖之図」は金地に若い牡鹿が戯れる様子を描く。雍仁親王は御殿場市の邸内に築いた「三峰窯」で陶芸に親しまれた。三峰窯で作陶する皇族の様子を伝える写真や、明治天皇に献上された刀なども展示する。
 県内で皇室ゆかりの美術工芸品をまとめて公開する初の展覧会は11月3日まで。一般・大学生1300円。小中学生・高校生650円。木曜休館。
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