おもちゃだけど殺傷能力あり…「玩具銃」所持容疑、藤枝の男性を書類送検 静岡県内で初摘発

2025/09/20 10:43 

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 藤枝署と静岡県警薬物銃器国際捜査課は19日、警視庁との共同捜査で、本物の拳銃と同じ発射能力がある違法な中国製「玩具銃」1丁を所持したとして、銃刀法違反容疑で藤枝市の小売店従業員の男性(54)を静岡地検に書類送致した。県警によると、玩具と称した本物の拳銃の一種で、回収期間が終了し、既に取り締まり対象になっている中国製玩具銃の所有者を摘発するのは県内で初めてという。
 書類送検容疑は、6月下旬、自宅で中国製の玩具と称した回転弾倉式拳銃1丁を所持した疑い。同署などによると、男性は「持ってはいけないものだと思っていたけど、プラスチック製で大丈夫だろうと考えていた」と供述している。男性は趣味でモデルガンなどを集めていて、コレクションの一つとしてネット通販で購入したとみられる。
 今回所持が発覚した玩具銃はプラスチック製でパイソン型と呼ばれ、銃身が長い形状が特徴。昨年10月1日から取り締まり対象になっていた。警視庁がサイバーパトロールでネットオークションに出ていたのを発見。県警が出品者だった男性宅から1丁押収し、鑑定した結果、実弾が発射でき、殺傷能力が確認されたという。
 同様の中国製玩具銃はこれまでに17種が確認され、うち16種が既に取り締まり対象。県警は今年7月に17種目として新たに違法性が確認され、年内までの回収期間が設けられた玩具銃「リアルギミックミニリボルバー」についても、届け出を呼びかけて回収を進めている。
静岡新聞

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