マダニ媒介感染症で90代男性死亡 静岡県内の「SFTS」患者、今年7例目で過去最多

2025/09/19 08:32 

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 静岡県は18日、賀茂保健所管内の90代男性が、マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に感染し、死亡したと発表した。感染は今年に入り7例目で、年間発生数が最も多かった2022年の6人を超え過去最多となった。
 本県では2021年に初めて患者が確認された。今年は、今回を含めて3人の死亡(発生届提出日時点)が確認されている。県感染症管理センターは「草むらや畑に入る際は肌の露出を少なくし、屋外活動後はマダニにかまれていないか全身を確認してほしい」と呼びかける。
 男性は1日に発熱し、賀茂保健所管内の医療機関に救急搬送されて入院した。その後、別の医療機関に転院し、7日に亡くなった。発症前に農作業をしていて、胸部に傷口があった。
 SFTSは例年、マダニの活動が盛んな春から秋にかけて患者の報告が多い。直接マダニに刺されるほか、感染した人や動物の血液などを介して感染することもあり、県外では感染した猫を治療した獣医師がSFTSで死亡するなど、ペットからの感染も起きている。6〜14日の潜伏期間後、発熱や嘔吐(おうと)、下痢などを発症する。
静岡新聞

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