交際相手に暴行「別人格が現れて…」 2023年の浜松市傷害致死、初公判で被告側が主張 地裁…

2025/09/18 14:45 

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 2023年7月、浜松市中央区の当時の自宅で知人女性に暴行を加えて死亡させたとして傷害致死罪に問われた住所不定、無職の女(32)の裁判員裁判初公判が18日、静岡地裁浜松支部(来司直美裁判長)で開かれた。被告は罪状認否で「暴行したことは覚えていないが、死亡させたことは認める」と述べ、弁護側は精神障害の影響で別人格が現れていたために責任能力はないと主張した。
 検察側は冒頭陳述で、被告は女性と交際関係で、被告宅に女性が宿泊していたと説明。家事のやり方を巡って口論になり、顔や腹などに激しい暴行を加えた上、女性を寝室に残して仕事で外出し、死亡させたとした。女性への「怒りが動機になった」と述べた。
 弁護側は幼少期から母親の虐待を受け、中学3年以降から多重人格が現れるようになり、解離性同一性症を発症したと説明。事件時は別人格が現れていたため記憶がなく、心神喪失状態だったとした。帰宅後に自ら110番し、自首した点も指摘した。
 起訴状などによると、23年7月21日午後8時55分から同9時50分ごろまでの間、自宅で兵庫県洲本市の女性=当時(29)=に暴行を加えて外傷性くも膜下出血や内臓破裂などのけがを負わせ、同22日午後2時25分ごろ、けがの影響による呼吸不全で死亡させたとされる。
静岡新聞

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