浜松市生まれのＩＴ会社社長、田和充久さん（５４）が“副業”として始めたチーズケーキ店「ＣＡＣＩＯＲＩ（カシオリ）」（東京都大田区）が人気を集めている。２３日までの期間限定で遠鉄百貨店（同市中央区）に出店し、こだわりの熟成バスクチーズケーキなどを販売している。
　田和さんは都内で企業経営の傍ら、タイでも飲食店を展開。新型コロナウイルス禍での休業をきっかけに２０２０年、スイーツ好きが高じてチーズケーキ作りを始めた。「スイーツは好きだったが素人。だからこそ非常識な挑戦をした」と“熟成”にこだわり、５００回以上の試作を重ねた。クリームチーズを１週間、生地にして２４時間熟成して焼き上げることで、うまみや粘性が増したという。
　２１年にクラウドファンディングを活用して販売を開始。ネット通販で人気を集め、２２年からは工場内の店舗での直売もスタートした。田和さんは「首都圏以外での出張販売は今回初めて。生まれ故郷の皆さんに味わってもらいたい」と語る。