南伊豆で伊勢エビ漁が今季スタート! 黒潮大蛇行の終息発表も、漁師ら冷静 「長い目で回復して…

2025/09/17 09:10 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 国内有数の伊勢エビ産地の南伊豆町で17日早朝、今季の本格的な漁が始まった。近年の不漁の一因ともされた黒潮大蛇行の終息発表から最初のシーズンとなるが、関係者は「漁獲量はすぐには戻らないだろう。長い目で回復してくれたらいい」と冷静に受け止める。
 漁は沖合約200メートルの海底へ夕方に刺し網を仕掛け、翌未明に引き上げる。午前5時前から漁船が帰還した下流港では漁師らがL字形の金具を器用に扱い、網からエビを取り出した。
 早朝に下流港へ揚がったのは重さ150グラム前後が中心。300グラム超の大物の姿もあったが、下流海老網組合世話人の平山善太郎さん(38)は「去年の初日より成果は少ないかも。大蛇行は終息したが、あまり一喜一憂せずに今季はやりたい」と初漁を振り返った。
 町観光協会によると、2024年度の町内の漁獲量は6972キロ。過去10年で最多だった15年度の4万3038キロから2割以下にまで落ち込んだ。25年度の漁協直売の販売価格は1キロあたり8640円(24年度比840円増)。
静岡新聞

静岡ニュース

静岡ニュース一覧>

注目の情報