「インドはままつフェスティバル」盛況 食や文化で相互理解 14日まで新川モール

2025/09/14 11:00 

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 日本とインドの交流を目的にした「インドはままつフェスティバル」が13日、浜松市中央区の新川モールで始まった。初開催の前回から規模が拡大し、静岡県内外34の企業が協賛。世界最大の人口を持つインドとの経済、人材面のさらなる連携促進を見据え、食や文化を通じて相互理解を深めた。14日まで。
 地元企業や市民有志でつくる実行委員会の主催で、市やインド大使館が後援。開会式には訪県中の同国グジャラート州使節団も参加し、インドを主力市場とするスズキの鈴木俊宏社長は「(国内最大級のインドイベント)『ナマステ・インディア』を超えるイベントにしていきたい」と述べた。カレーやビリヤニ、チャイなどのインド料理を提供するブースのほか、ダンスステージやインドの国民的スポーツのクリケットの体験会なども開かれた。
 市内でインド料理店を営むビネイ・クマールさん(54)は「日印の多くの人が参加し、大きなイベントになった。スポーツなど幅広く交流が深まれば」と期待。市内に支店を置くインドの自動車部品メーカーに勤務するヴィディヤ・プラカシュさん(44)は「東京と違い、浜松はインド人の集住が進んでおらず、日本の文化を学びながら住める良い街。州ごとにも文化が違うインドを日本人にもっと知ってもらいたい」と望んだ。
 現在、市内には600人以上のインド人が住むとされる。主催者代表の伊達善隆さん(鳥善社長)は「企業の枠を超えて集うことができた。浜松は多文化共生の都市。さらに多国籍に広がる今後に向け、交流の基盤を作りたい」と展望を語った。
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