掛川市大和田の「大麓果実園」で３０日から、今季のナシ狩りが始まる。毎年９月に開始しているが、日照時間が十分で生育が良く、オープンを早めた。枝に大玉が鈴なりに実り、来園者を迎える。
　品種は甘くやわらかい「かおり」と、癖がなく果汁が豊富な「あきづき」。紙の覆いがはち切れるほど生育が順調に進んだ。少雨に悩まされたが、８月中旬の降雨で土壌の水分が保たれているという。
　同園は昨年、大雨の被害に遭い収穫目前の１５００個が落下。雨の影響で中が腐ってしまう実もあったという。園を経営する細野厚さん（６９）は「味が乗ってきている。今年こそ多くの人に食べてほしい」とたわわに実る自慢のナシを見つめる。
　ナシ狩りは午前９時から午後４時までで、９月中旬ごろに終了する見込み。かおりは１００グラム１５０円、あきづきは同１３０円で販売する。配送は９月１０日までファクスで受け付ける。問い合わせは同園＜電０９０（３２５７）８２９８＞へ。