藤井七冠「将棋熱高い県」、佐々木八段「好相性の地」 将棋JT杯前に静岡県の印象と意気込み語…

2025/08/09 08:15 

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 トップ棋士の公開早指しを目の前で観戦できる「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会」静岡大会(日本将棋連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)が9日、静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開かれる。JT杯2回戦第1局で対局する藤井聡太七冠(23)と佐々木勇気八段(31)が8日、静岡新聞社のインタビューに市内で応じ、本県の印象と意気込みを語った。
 藤井七冠は、同市葵区の浮月楼で毎年行われるA級順位戦最終局などに触れ、本県を「深夜に及ぶ対局や解説も熱心に応援していただいている将棋熱の高い地」と表現。食の思い出については「新鮮なマグロの鉄火丼がとろけるような味わいだった」とほほ笑んだ。
 藤井七冠のデビュー後の連勝記録を29で止めたことで知られ、7日に行われた第38期竜王戦の挑戦者決定戦で藤井七冠への挑戦権を獲得したばかりの佐々木八段。本県での対局は好成績が多いとして「相性の良い勝負の地」と述べた。大一番を前に冷茶と温かいお茶を両方飲んだと言い「今回はウナギを食べるのも楽しみ」と笑顔を見せた。
 両者の対戦成績は藤井七冠の9勝4敗。因縁の対局に向けて、藤井七冠は「相手は勢いのある将棋を指される。タイムマネジメントを意識する」と、佐々木八段は「藤井七冠の強さを引き出し、追い詰める展開にできれば」とそれぞれ闘志を燃やした。静岡大会の関心は高く、観戦には定員の2倍以上の応募があり、当選者ら1300人余が観戦する。
 9日はこども大会もあり、県内外の小学生以下約400人が対局に臨み、棋士による将棋教室や詰め将棋クイズなど企画も楽しむ。
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