ジェラート世界大会で優勝 牧野さん(静岡市駿河区)素材の斬新さ評価 五大大会制覇へ決意新た

2025/07/15 08:33 

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 静岡市駿河区の洋菓子店「ぷるみえーる」のオーナーシェフ牧野良弘さん(66)がこのほど、イタリア・シチリア島で行われたジェラートの世界大会「ニバラータ」で優勝した。アジア人としては初めての優勝で、牧野さんは「イタリアで開かれる五つの大きなジェラートの大会を制覇したい」と意気込んでいる。

 大会は全3部門で、牧野さんはグラニータ部門の1位「サント・ムスメチ賞」を受賞した。グラニータは果汁や水をベースに、砂糖を加えて凍らせる同島発祥の氷菓。日本から材料を持ち込み、3日間で約100リットル分を作って審査員らに提供した。
 同部門のテーマは「革新的なグラニータ」。牧野さんは酸味と香りが特徴的な野菜のルバーブをバニラや蜂蜜で煮てペーストにし、リンゴと合わせた。コーヒーやアーモンドなど現地で伝統的に親しまれている定番フレーバーがある中で、イタリアでは珍しいリンゴとルバーブを使った斬新さが評価された。
 牧野さんは国内でジェラートを学べる環境が少ない中、5年ほど前から独学で学び始めた。大会への参加については、「パティシエとしての集大成」と語る。現地で知り合ったパティシエから「日本でグラニータ文化を広めて」と言われることも多いといい、「時間はかかるかもしれないが、グラニータの魅力を届けたい。挑戦する姿勢を見せることで、次世代を担うパティシエの励みになれば」と語る。
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