奨学金利用の勤務医、最多更新の759人に 定着率は70% 静岡県まとめ 

2025/07/19 08:46 

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 静岡県はこのほど、医学生向け奨学金制度「医学修学研修資金」の利用者のうち、県内の病院に勤務する医師が4月1日時点で759人となったと発表した。前年から56人増え、過去最多を更新した。
 返還免除の条件となる期間が終了した後も県内勤務を続けている医師は31人増の266人。全終了者は375人で、定着率は70・9%となった。2024年度中に期間が満了した医師54人のうち、47人が県内で勤務していることから、直近1年間に限ると定着率は87・0%。
 759人の勤務先を地域別に見ると、西部402人(前年度比31人増)、中部225人(同7人増)、東部132人(18人増)。
 2年間奨学金を借り、返還免除の期間を終えた静岡赤十字病院循環器内科の高橋直之さん(30)=磐田市出身=は「県内で医師確保が課題となっている中で、(自分が働くことで)少しでも力になれるならうれしい」と話した。
 医学修学研修資金は本県の医師確保に向けた県独自の取り組みで、県内の病院で一定期間(最長9年)、勤務することを条件に奨学金の返還を免除している。貸与金額は月額20万円。
 県は25日まで、25年度の医学修学研修資金の貸与希望者を追加募集している。医学部生(原則1年生)らが対象となる。問い合わせは県地域医療課<電054(221)2868>へ。
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