ヒトには聞けない期日前投票のギモン 「開票日までどうやって保管?」「鉛筆で書かないとダメな…

2025/07/13 18:00 

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 「期日前投票は不正の温床です」「鉛筆だと投票が(第三者に)書き換えられる」―。参院選を巡り、交流サイト(SNS)上で根拠のない情報が拡散され、静岡県内でも真偽を疑う有権者が出ている。県選挙管理委員会は、書き換えや不正は「あり得ない」と全面否定し、信じないよう注意を呼びかけている。
 こうした情報は、X(旧ツイッター)やユーチューブで出回っている。何万回も閲覧された投稿もある。
 期日前投票の運営や投票箱の管理は各市区町選管が行っている。静岡市選管によると、投票箱は毎日、期日前投票が終了する午後8時過ぎにただちに施錠する。鍵は、鉄製の小箱に入れて帯封し、立会人と選管職員が割り印を押す。投票箱と小箱は、翌日の期日前開始時間まで各区役所内の部屋で保管し、部屋も施錠する。
 焼津市のパート女性(60)は「動画サイトを見た息子から、投票が書き換えられるかもしれないと聞いた」と話し、鉛筆を使うことへの不安を口にする。投票の際は、ボールペン持参を検討しているという。
 県選管によると、投票用紙への記入はボールペンやフェルトペンでも問題ないが、にじみや裏移りの可能性もあるため、鉛筆を推奨している。投票用紙は開票作業がしやすいよう、折られても自然に戻る加工が施されていて、ボールペンやフェルトペンは鉛筆に比べ書きにくいという。
 県選管の担当者は「投票は厳重に管理している。安心して一票を投じてほしい」と話す。
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