107回の“夏”で初…特別支援学校の球児が堂々行進 静岡高校野球史に新たな1ページ、連合チ…
29日開幕した全国高校野球選手権静岡大会。107回目を数える今大会は、史上初めて特別支援学校の生徒が出場する。浜松湖北佐久間、熱海両校との連合チームの一員としてプレーする浜北特別支援学校3年の池田謙信選手(17)=浜松市浜名区=。知的障害と聴覚障害がありながら、情熱とひたむきな努力で「野球をしたい」という思いを実現した。チームメート、指導者ら周囲の支えや後押しを受け、静岡の高校野球に新たな歴史を刻む。
午前10時ごろ、草薙球場(静岡市駿河区)で始まった開会式。池田選手は連合チームの一員として堂々と行進した。初めて登場する校旗を高々と掲げ、チーム名が読み上げられると、スタンドから一段と大きな拍手が送られた。
連合チームの中で、真新しいユニホームに身を包むのが池田選手。胸元にスクールカラーの緑の文字で「HAMAKITA」と記されたユニホームは、この日のために学校が用意した。「たくさんのお客さんに見てもらえてうれしかった」。照れ笑いを浮かべながら振り返った。
両耳に人工内耳を付け、プレーや意思疎通に大きな支障はない。ただ、本格的に野球を始めたのは今年1月。それまで硬球を握ったことさえなく、ゴムボールの野球で遊ぶ程度だった。きっかけは同校監督で、担任の袴田裕之教諭(43)。楽しそうにボールを追いかける姿を見て「甲子園夢プロジェクト」への参加を勧めた。
知的障害の子どもたちに硬式野球に挑戦する機会を提供するプロジェクトで、月に一度の練習会では、同じ志を持つ生徒が集まってキャッチボールやノック、打撃などに取り組む。この場での体験が池田選手の心に火を付けた。「僕も甲子園を目指したい」―。練習に参加し始めて間もなく、袴田教諭に打ち明けた。学校が掛け合い4月、高野連への加盟が正式に認められた。
連合チームでは持ち前の明るさですぐに溶け込んだ。合流以来、自主練習は欠かさない。チームメートも障害を理解し、他の選手と同じように接する。良いプレーは喜び合い、修正点にはアドバイスを送る。高木大希主将(18)=浜松湖北佐久間3年=は実直な取り組み姿勢に刺激を受けているといい、「集まる度に上達していて、頑張っているんだなと思う」と話す。
チームは来月6日、浜松球場で浜松日体との初戦に臨む。当日は両親や教職員らが応援に駆けつけるという。池田選手は出番に備えつつ、仲間に精いっぱい声援を送るつもりだ。「大きな声で盛り上げる。1日でも長くみんなと一緒に野球がしたい」。白球でつながった仲間たちと“最初で最後の夏”を駆け抜ける。
午前10時ごろ、草薙球場(静岡市駿河区)で始まった開会式。池田選手は連合チームの一員として堂々と行進した。初めて登場する校旗を高々と掲げ、チーム名が読み上げられると、スタンドから一段と大きな拍手が送られた。
連合チームの中で、真新しいユニホームに身を包むのが池田選手。胸元にスクールカラーの緑の文字で「HAMAKITA」と記されたユニホームは、この日のために学校が用意した。「たくさんのお客さんに見てもらえてうれしかった」。照れ笑いを浮かべながら振り返った。
両耳に人工内耳を付け、プレーや意思疎通に大きな支障はない。ただ、本格的に野球を始めたのは今年1月。それまで硬球を握ったことさえなく、ゴムボールの野球で遊ぶ程度だった。きっかけは同校監督で、担任の袴田裕之教諭(43)。楽しそうにボールを追いかける姿を見て「甲子園夢プロジェクト」への参加を勧めた。
知的障害の子どもたちに硬式野球に挑戦する機会を提供するプロジェクトで、月に一度の練習会では、同じ志を持つ生徒が集まってキャッチボールやノック、打撃などに取り組む。この場での体験が池田選手の心に火を付けた。「僕も甲子園を目指したい」―。練習に参加し始めて間もなく、袴田教諭に打ち明けた。学校が掛け合い4月、高野連への加盟が正式に認められた。
連合チームでは持ち前の明るさですぐに溶け込んだ。合流以来、自主練習は欠かさない。チームメートも障害を理解し、他の選手と同じように接する。良いプレーは喜び合い、修正点にはアドバイスを送る。高木大希主将(18)=浜松湖北佐久間3年=は実直な取り組み姿勢に刺激を受けているといい、「集まる度に上達していて、頑張っているんだなと思う」と話す。
チームは来月6日、浜松球場で浜松日体との初戦に臨む。当日は両親や教職員らが応援に駆けつけるという。池田選手は出番に備えつつ、仲間に精いっぱい声援を送るつもりだ。「大きな声で盛り上げる。1日でも長くみんなと一緒に野球がしたい」。白球でつながった仲間たちと“最初で最後の夏”を駆け抜ける。
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