空から見っけ、自分のおうち! 小学生がヘリコプター操縦体験 牧之原の訓練センターで開始

2025/06/30 08:04 

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 航空従事者の養成訓練事業を展開するフジアビエーションシステムズ(FAS、本社・静岡市葵区)は本年度、小学生を対象に、訓練施設でヘリコプターの操縦を体験してもらう取り組みを始めた。航空業界で人手不足が課題となる中、「子どもたちに空の仕事の魅力を知ってもらいたい」との思いから企画した。
 FASが運営する牧之原市坂口の訓練施設「FTA訓練センター」で、このほど初めて体験会を実施し、静岡県中部の小学生26人を招いた。
 国内最先端の性能とされる高さ約8メートル、幅6メートルの球体型の模擬飛行装置「ヘリ専用フルフライトシミュレーター(FFS)」に、児童らは目を丸めながら入った。パイロットからハンドルの役割を果たす「サイクリック」の操作方法などを教わった後、投影された映像の中で静岡市街地や富士山頂など県内各地を模擬飛行。「自分の家を見つけた」「こんなに高くまで行けるんだ」などと喜んだ。
 整備教官からヘリコプターの各部品の説明を受けたり、同施設に隣接する静岡航空資料館で航空機の歴史を学んだりもした。同社FTA企画・業務課の伊藤桂課長は「リアルな体験を通して、航空業界を身近に感じてもらえたと思う」と手応えを語った。
 同社は今後、同様の体験会を定期実施するほか、小学生の見学の受け入れも想定する。
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