浜松市浜名区都田町のはままつフルーツパーク時之栖に２９日、初心者向けのマウンテンバイク（ＭＴＢ）のショートオフロードコースが誕生した。同日、グランドオープンを記念して、プロライダー井手川直樹さん（４５）＝東京都＝を講師に招いたＭＴＢスクールが開かれた。

　コースは約１００メートルのストレート、約１５０メートルのジグザクの２種類。ダウンヒルのプロで、ＭＴＢの普及啓発に取り組む井手川さんが設計し、凹凸のコブ「ロール」１３カ所、傾斜のあるカーブ「バーム」２カ所、台形状の「テーブルトップ」１カ所を整備した。
　スクールでは、子どもから大人まで１４人が井手川さんから指導を受けた。左右のペダル位置を平行にして立つ基本姿勢「ニュートラルポジション」を学んだ後、実際にコースを走行して競技を体験した。井手川さんはジャンプなどの技も披露した。
　参加した和田小５年の渡辺輝晴さん（１０）は「ロールで真っすぐ進めるようになった。次はジャンプに挑戦したい」と意欲を見せた。井手川さんは「山の奥地まで行くのはハードルが高い。コースで遊びながら自転車の操作を学んでもらって、段階的に競技を普及できたら」と話した。
　ＭＴＢのレンタル料は１６〜２４インチが３０分７００円。２７・５インチは同１２００円。バイクの持ち込みは不可。