伊東市長の学歴詐称疑惑、市議会が百条委設置へ 市長、7月の会見で「卒業証書持参」
東洋大卒を最終学歴とする伊東市の田久保真紀市長の学歴詐称疑惑を巡り、市議会は26日の全5会派による代表者会議で、強い調査権限がある百条委員会を設置する方針を固めた。早ければ7月7日の6月定例会最終本会議で百条委設置の動議を採決し、賛成多数で可決する見通し。設置されれば市政史上初めて。一方の田久保市長は26日夜、報道陣の取材に、7月初旬にも記者会見を開き、東洋大卒を証明する考えを明らかにした。
田久保市長は「現時点で提示できるものを使い、可能な限り説明する」と強調し、記者会見時に「卒業アルバムと卒業証書を持参する」とした。対する市議会は全市議19人のうち5会派に計16人が所属。中島弘道議長によると、5会派の代表者からは百条委設置の異論はなかった。百条委設置を決めた後、改めて開催日程を調整するとみられる。
田久保市長が最終学歴とする東洋大卒について、市議の杉本一彦氏が25日の6月定例会代表質問で、詐称の疑いがあると指摘。市長は卒業の有無を明確に答弁せず、疑惑の根拠が「怪文書」だとして「代理人弁護士に対応を任せている。個人的な発言は控える」と述べた。一方で、広報いとう7月号には東洋大法学部卒業と掲載されている。
中島議長は「要請しても卒業証書と卒業証明書を出してくれない。卒業していますとも言わない」と経緯を説明し、「市長と議会の信頼関係をしっかりさせるためにも、最終的には百条委で調査するしかないとの判断に至った」と話した。
田久保市長の卒業状況に関し、東洋大は取材に「氏名の確認や在籍有無の照会は個人情報で、お答えできない」と回答。卒業証明書はウェブや郵送などで申請を受け付けていて、本人や委任者以外の第三者は「取得できない」とした。
■市長一転「証明」へかじ 解消図る
伊東市の田久保真紀市長の学歴詐称疑惑で26日、伊東市議会が会派代表者会議で設置方針を固めた百条委員会。強力な調査権限を有し、地方議会にとって「伝家の宝刀」と呼ばれる。これに対し、田久保市長は明確な答弁を避けた25日の市議会から一転、記者会見を通じて疑惑を解消する方向にかじを切った。
田久保市長は卒業アルバムと卒業証書を最終学歴の根拠とする方針だが、市議会側は卒業証明書の提出を求めており、疑惑解消に至るかどうかは見通せない。
田久保市長の地元・富戸地区を皮切りに、26日夜に始まった全15地区対象の「市長と語る会」。田久保市長は冒頭あいさつで学歴詐称疑惑には触れず、淡々と市政に関する意見交換を進めた。疑惑を指摘した市議を批判する意見を出した出席男性には「就任間もなくでいろんなことがある。しっかりやる」と語った。
終了後に報道陣の取材に応じ、方針を一転させた理由について「あまりにも違う方向に話が進んだ。ご迷惑とご心配をおかけした」と釈明。市議会による百条委設置への動きには「忙しくて、きょう何があったか把握していない」と語り、方針転換の理由には当たらないと主張した。
<百条委員会>地方議会が地方自治法第100条に基づいて設置する特別委員会で、自治体の事務や不祥事などへの調査権限を持つ。証人が虚偽陳述したり、記録の提出や出頭に応じなかったりした場合、禁錮刑や罰金が科せられる可能性がある。
田久保市長は「現時点で提示できるものを使い、可能な限り説明する」と強調し、記者会見時に「卒業アルバムと卒業証書を持参する」とした。対する市議会は全市議19人のうち5会派に計16人が所属。中島弘道議長によると、5会派の代表者からは百条委設置の異論はなかった。百条委設置を決めた後、改めて開催日程を調整するとみられる。
田久保市長が最終学歴とする東洋大卒について、市議の杉本一彦氏が25日の6月定例会代表質問で、詐称の疑いがあると指摘。市長は卒業の有無を明確に答弁せず、疑惑の根拠が「怪文書」だとして「代理人弁護士に対応を任せている。個人的な発言は控える」と述べた。一方で、広報いとう7月号には東洋大法学部卒業と掲載されている。
中島議長は「要請しても卒業証書と卒業証明書を出してくれない。卒業していますとも言わない」と経緯を説明し、「市長と議会の信頼関係をしっかりさせるためにも、最終的には百条委で調査するしかないとの判断に至った」と話した。
田久保市長の卒業状況に関し、東洋大は取材に「氏名の確認や在籍有無の照会は個人情報で、お答えできない」と回答。卒業証明書はウェブや郵送などで申請を受け付けていて、本人や委任者以外の第三者は「取得できない」とした。
■市長一転「証明」へかじ 解消図る
伊東市の田久保真紀市長の学歴詐称疑惑で26日、伊東市議会が会派代表者会議で設置方針を固めた百条委員会。強力な調査権限を有し、地方議会にとって「伝家の宝刀」と呼ばれる。これに対し、田久保市長は明確な答弁を避けた25日の市議会から一転、記者会見を通じて疑惑を解消する方向にかじを切った。
田久保市長は卒業アルバムと卒業証書を最終学歴の根拠とする方針だが、市議会側は卒業証明書の提出を求めており、疑惑解消に至るかどうかは見通せない。
田久保市長の地元・富戸地区を皮切りに、26日夜に始まった全15地区対象の「市長と語る会」。田久保市長は冒頭あいさつで学歴詐称疑惑には触れず、淡々と市政に関する意見交換を進めた。疑惑を指摘した市議を批判する意見を出した出席男性には「就任間もなくでいろんなことがある。しっかりやる」と語った。
終了後に報道陣の取材に応じ、方針を一転させた理由について「あまりにも違う方向に話が進んだ。ご迷惑とご心配をおかけした」と釈明。市議会による百条委設置への動きには「忙しくて、きょう何があったか把握していない」と語り、方針転換の理由には当たらないと主張した。
<百条委員会>地方議会が地方自治法第100条に基づいて設置する特別委員会で、自治体の事務や不祥事などへの調査権限を持つ。証人が虚偽陳述したり、記録の提出や出頭に応じなかったりした場合、禁錮刑や罰金が科せられる可能性がある。
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