復刻列車「山岳夜行」7月26日から運行 大井川鉄道 旅の趣と実用性両立へ

2025/06/29 11:00 

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 大井川鉄道(本社・島田市)は7月26日から8月16日までの毎週土曜、1970年代から80年代後半にかけて運行していた登山客向け夜行電車の復刻列車「山岳夜行」を運転する。
 東海道線の夜行列車(東京発大垣行き、通称・大垣夜行)の金谷駅への臨時停車に合わせ、大鉄は大鉄金谷駅を午前3時台に出発し、千頭駅に午前4時台に到着する列車を運転していた。千頭駅からも井川線の臨時列車が出ていて、井川駅に午前6時台に到着し、バス乗車を経て午前7時半ごろから南アルプス登山を開始することが可能だったという。
 台風被害により川根温泉笹間渡ー千頭間が運休しているため、復刻列車は夜から朝にかけて金谷・新金谷ー家山間を複数回往復し、車中泊で旅情を感じてもらう企画。翌朝は家山駅からバスを乗り継いで寸又峡温泉や夢のつり橋、奥大井湖上駅などの人気観光スポットの日帰り周遊が可能。
 企画を担当した加冷英鵬さん(29)は「古典的な夜行電車の趣と奥大井エリア観光の新たなアクセス手段としての実用性を両立したい」と話す。収益の一部は大井川本線の全線復旧費用に充てる。30日から予約受け付けを開始する予定。
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