ジュビロ磐田が首位の千葉を返り討ち 1―0、J2第20節

2025/06/22 09:40 

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 明治安田J2リーグは21日、各地で第20節を行い、磐田は敵地で千葉に1―0で勝利した。
 【評】磐田がPKで奪った1点を守り抜き、千葉を下した。
 前半は磐田が主導権を握り、左サイドから仕掛けたMF倍井が相手に倒されてPKを獲得。MFジョルディクルークスが決めて24分に先制した。追加タイムの倍井のシュートはGKに阻止された。
 後半は千葉にボールを握られる展開が続いたが、30分にMF川崎が決定的なシュートを放つなど、好機もつくった。終盤は5バックにして守りに徹し、無失点で切り抜けた。

◆ 組織的な守備、2試合連続無失点
 磐田はしぶとく勝ち点3をつかみ取った。前節まで首位の千葉に対し、前半はFW渡辺やMF佐藤が献身的にプレスをかけ続け、高い位置から好機をつくった。後半は相手に押し込まれたが、組織的な守備で決定的な場面はほとんどつくらせなかった。終盤、右手を大きく開いたハッチンソン監督の指示で5バックに変更。2試合連続の無失点勝利につなげた。
 8試合負けなしで、最近6試合中、完封勝ちは4試合。安定感が出てきたチームに、指揮官は「今後の成長への土台ができてきた。これを基に後半戦を戦っていきたい」とフットボールのスタイル構築に手応えをつかんだ。終わってみれば、シュートは前後半6本ずつ、相手の2倍となる12本を放った。守りながらも攻めの意識を持ち続けた証拠だった。
 渡辺は「自分が出る時間は全力を出し尽くし、次の選手のバトンをつなごうという話をしていた。みんながしっかり試合を締めてくれた」。決勝点となったPKを獲得したMF倍井も「暑い中でゼロで抑えられれば、勝利をたぐり寄せることになる。引き続きこういう試合をやっていきたい」。攻撃陣のハードワークがJ1自動昇格圏入りへの鍵となる。
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