函南町は、明治時代から続き今年で１００回目を迎える乳牛の品評会「町畜産共進会」に向け、同町として初めてとなるふるさと納税制度を活用したガバメントクラウドファンディングを実施している。目標額は１００万円。会場設営費や広報活動に活用し、地場産業である酪農のＰＲにつなげる。
　同町は丹那牛乳のブランドで知られ、丹那地区の酪農は１４０年以上の歴史を誇る。しかし、昭和初期のピーク時に約６００軒あった酪農家は現在、１２軒まで減少。飼料代の高騰や牛乳の消費量減など厳しい状況が続く中、丹那の酪農の魅力を発信し、牛乳の消費拡大を図る。
　共進会は１１月１５日に酪農王国オラッチェで開催する。酪農で使用する大型トラクターの乗車体験やステージ企画を行う予定。
　寄付は１０月末まで、ふるさと納税サイト「さとふる」で受け付ける。