静岡県の観光アプリ「TIPS」好調 運用5年で会員8万8千人 「ゆるキャン△」聖地巡礼など…

2025/05/27 07:44 

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 静岡県の公式観光アプリ「TIPS(ティップス)」が2020年度の運用開始から5年目を迎えた。3月末時点の会員数は約8万8千人で、「25年度末で5万人」としていた当初目標を大幅に上回る。アニメの聖地巡礼や史跡巡りなどを楽しめるデジタルスタンプラリー機能を22年度に追加したことが増加を後押ししている。
 TIPSは県内の観光施設や飲食店、宿泊施設の情報を集約したアプリで、21年3月に運用を始めた。利用者は21年度に2845人、22年度3万378人、23年度6万5674人と順調に増えてきた。
 デジタルスタンプラリーは対象施設を巡ってスタンプを集めると、限定グッズや地場産品がもらえる仕組み。24年度はアニメ「ゆるキャン△」の聖地巡礼や県内大学の学園祭を巡る企画などを24回実施し、延べ約1万5千人が参加した。県の担当者は「ラリーがアプリ会員の参加者の増加や周遊促進につながっている」との認識を示す。
 24年度からは市町や観光協会、民間事業者なども無料でスタンプラリーシステムを利用できるように開放している。県は、一般に30万円程度の経費が不要で、ラリー参加者の居住地や年代、性別などのデータを把握できるなどのメリットを強調し、「多くの団体に使ってもらい、イベントを開催してほしい」と利用を呼びかけている。
 現在は県西部の花のスポットなどを巡る「浜名湖フェスタスタンプラリー」を開催中。各団体が実施するスタンプラリーの一覧はTIPSで確認できる。
 問い合わせは県観光政策課<電054(221)3617>へ。
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