遠州森町の初夏の味…トウモロコシ「甘々娘」収穫開始

2025/05/28 08:45 

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 トウモロコシの生産が盛んな森町で28日、特産品種「甘々娘(かんかんむすめ)」の本格的な収穫が始まった。同町谷中の遠州森鈴木農園では取れたてのトウモロコシが直売所に並び、初夏を告げる初物を求めて多くのファンが列を作った。
 町内最大規模の16万平方メートルで栽培する同農園では午前4時半ごろから収穫作業を始め、従業員が朝日に照らされながら手際よくもぎ取った。午前5時55分ごろ、直売所で販売が始まり初日は収穫した約2万本を並べた。10年以上購入している島田市の主婦野村和美さん(77)は前日午後8時半ごろから待機したという。両手に購入したトウモロコシの入った袋を携え、「食べるのが楽しみでわくわくしている。甘くて味が一番。生でかじったりゆでたりして食べたい」と興奮気味に話した。
 粒のやわらかさと糖度の高さが特徴で、県内外に多くのファンがいる。2〜3月の冷え込みで生育が遅れたが、同農園の鈴木弥社長(49)は「抜群に味が乗っている。取れたてをすぐに食べてほしい」と品質に胸を張った。町内のトウモロコシの収穫期は7月中旬ごろまで続く見通し。
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