静岡県内のウナギ稚魚、漁獲2000キロ超 18年ぶり、豊漁 2025年漁期

2025/05/21 07:34 

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 絶滅危惧種に指定されているニホンウナギの稚魚シラスウナギの2025年漁期(24年12月〜25年4月)の静岡県内漁獲量が2171・6キロと、18年ぶりに2千キロを上回ったことが20日、県水産資源課への取材で分かった。3年連続で千キロを下回った24年の982・3キロの2倍以上で、豊漁となった。
 月別の漁獲量は、漁が解禁された24年12月から42・5キロと、前年同月の2・8キロを大幅に上回った。25年1月は948・3キロ(前年同月は258・3キロ)と急増し、2月は549・7キロ(同258・2キロ)、3月は611キロ(同244・1キロ)と続いた。県の担当者は「豊漁の要因は分からない。来年以降も続くのかどうか注視していく必要がある」と話した。
 県内の漁獲量は1988年の3370キロをピークに減少傾向で、2013年は325・9キロまで落ち込んだ。2千キロを超えたのは07年の2141・8キロ以来。
 25年は全国的に豊漁で、シラスウナギの取引価格は1月下旬から急落した。24年3月に1キロ220万円にまで上がった価格は、3月に30万円を割り込むまでに下がった。
静岡新聞

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