静岡市清水区の興津川で２０日、静岡県内河川のトップを切ってアユ釣りが解禁となった。同区の高瀬橋や和田島橋の付近には、この日を待ちわびた愛好家が県内外から２０〜３０人ほど訪れ、一斉にさおを繰り出した。
　今年は好天に恵まれ、早朝の日差しが川面に反射して輝く中、釣り人たちはアユ釣りを楽しんだ。栃木県小山市から訪れた大島和典さん（６７）は、解禁時刻の午前５時から８時までに２０匹以上釣り上げ、「今年は大きさも良く、引きが強い」と喜んだ。
　興津川漁協の前沢元次組合長は「２０２２年の台風１５号による土砂の影響はまだ残っているが、回復が進み河川の状態はここ数年で一番良い。自然と触れ合う釣りの楽しみを多くの人に感じてほしい」と話した。