エンチョー、DCMの完全子会社に 株式交換で経営統合、上場廃止

2025/05/09 19:49 

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 エンチョーは9日、DCMホールディングス(HD)と株式交換によって経営統合し、9月1日付で完全子会社になると発表した。エンチョーは8月28日付で東証スタンダード市場への上場を廃止する。
 ホームセンター業界は人口減少で国内市場が縮む中、他業種を含む競争が激しくなり、経費高騰もあって経営環境が厳しくなっている。エンチョーは2024年6月ごろから、他社との提携を検討していた。
 ホームセンター大手の同HDはエンチョーが集中的に店舗展開する本県で店舗数が少なく、相乗効果が大きいと判断した。今後はスケールメリットを生かして仕入れや販売戦略を強化するとともに、経営の効率化を進める。エンチョーのホームセンターやアウトドアショップなど57店舗は経営を続け、雇用は維持する。
 同社が9日発表した25年3月期連結決算は物価高で節約志向が高まり、売上高が前期比3・2%減の332億2800万円、経常損益5500万円の赤字(前期5300万円の黒字)だった。一方で有価証券売却益を計上し、純損益は4800万円の赤字(同4億1300万円の赤字)と、赤字幅は小さくなった。
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