「黄金KAIDO」に自転車ルート 土肥〜佐渡金山550キロ 文化、自然満喫「昔の旅のように…

2024/09/18 07:54 

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 静岡、山梨、長野、新潟の4県は17日、金山にちなんだ観光誘客プロジェクト「黄金KAIDO」の一環として、4県にまたがるサイクルルートを発表した。本県の土肥金山と新潟県の佐渡金山を結ぶ約550キロの壮大なスケールが特徴。旧街道沿いの歴史や文化、自然を巡るサイクリングをテーマに、広域観光の推進や訪日客誘致に取り組む。
 静岡ー山梨の富士川街道や長野ー新潟の千国街道などを通る。長野と新潟の間の一部は電車、本県の駿河湾はフェリーに自転車を載せて移動する「輪行」の区間となる。全ルートの走破には約5日間かかると想定する。本県区間は約70キロ。
 2021年度の4県によるサミットで本県などが提案し、長野県在住の自転車冒険家・小口良平さんの助言を受けて選定した。今後は各県でルートの周知、道路表示をはじめとする環境整備を急ぎ、隣県同士や4県連携での観光企画などにつなげる方針。シンポジウムも計画している。
 都内で発表会見が行われ、新潟県の花角英世知事は「昔の旅のように何日もかけ、物流や人流を支えた旧街道の歴史と山や海の景色、食を楽しんでもらいたい」と呼びかけた。静岡県スポーツ・文化観光部の大石哲也参事は、台湾での自転車展示会への出展などを通じて海外のサイクリストにPRする方針を示した。
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