静岡市清水区の精華清水ＲＣに所属する双子姉妹の姉、小森妃翠［ひすい］さん（清水飯田東小５年）が２２日、東京・国立競技場で行われる「日清食品カップ全国小学生陸上競技交流大会」の５年女子１００メートルに県代表として出場する。７月の県予選決勝でマークした自己ベスト１３秒３９のエントリータイムは、出場選手中最速。同学年との決勝レースで負けなしというスプリンターの活躍に期待がかかる。
　小森さんが陸上を始めたのは幼稚園のころ。自分で「やりたいって言った」と覚えている。小学校に入ると、自身で食事面にも気を配るようになった。両親は「自分の体の状態や練習内容を自分で考えられる子」と評する。競技では、スタートの反応と低い姿勢、ピッチの速さが持ち味。「背が低くても負けないところに憧れる」という海外選手の走りを目標にしている。
　そんな小森さんのそばにいるのは、ともに陸上競技に打ち込む双子の妹姫華さん。父清敬さんは姉妹について「ストイックな姉と優しい妹でいつも一緒。２人にしか分からない空間がある」と頼もしそうに話す。
　県予選のリレーでは、２人が２走と３走でバトンをつないだ。姫華さんは「来年はリレーで一緒に全国に出たい。２２日は全力で応援する」と声に力を込めた。
　姉妹は「２人でオリンピックに出る」という夢に向け、歩みを進める。