上川陽子氏、総裁選出馬へ推薦人20人確保 11日午後正式表明

2024/09/11 08:04 

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 上川陽子外相(71)=衆院静岡1区=は10日、自民党総裁選(12日告示、27日投開票)への立候補に必要な推薦人20人を確保した。同日、自身を支持する国会議員との会合で明らかにした。11日午後に都内で会見し、正式に立候補を表明する。上川氏が総裁選に立候補するのは初めて。初となる女性首相を目指す。
 上川氏は「推薦人は高いハードルで、一人一人の政治生命をかけた決断。20人に推薦状を書いてもらい、今日整ったことを肝に銘じて戦いに臨みたい」と出馬への決意を語った。「日本初の女性総理という声が湧き起こるよう、精いっぱい活動する」とも意気込んだ。
 総裁選では、急速な少子高齢化による労働人口の減少や社会保障制度の行き詰まりに対応する「危機克服のための革新」を掲げ、七つの政策を柱に据える方針。経済政策では物価高対策や実質賃金アップの実現、成長産業の育成を訴える。地方の活性化に向けて農林水産業の持続可能性の抜本強化などに取り組むほか、地方のブランドや製品の海外進出を支える「地方発の経済外交」を打ち出す。国際連携・安全保障面では外相としての実績を生かし「岸田・上川外交を進化させる」とアピールする。
 上川氏は岸田文雄首相が総裁選への不出馬を表明した翌日の8月15日に出馬意欲を示し、議員連盟や閣僚経験時の人脈、女性議員などを軸に推薦人集めに奔走してきた。自身が所属した旧岸田派に加え、麻生派や二階派などの議員から支持を得ている。無派閥の議員や複数の県内選出議員も推薦人に名を連ねる見込み。
 上川氏は静岡市生まれ、東大卒。三菱総合研究所研究員を経て米ハーバード大大学院へ留学。2000年の衆院選で初当選し、少子化相や法相、党幹事長代理などを歴任した。23年9月から外相。当選7回。
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