タイとカンボジアの首相が会談 停戦維持へ対話継続の姿勢を確認

2026/05/08 07:15 

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 タイのアヌティン首相とカンボジアのフン・マネット首相は7日、フィリピン・セブ島で会談し、昨年の国境地帯での武力衝突を受けた停戦維持に向け、「信頼醸成措置」を進めることで一致した。両国関係は最近も資源開発を巡って緊張が高まっていたが、対話を継続する姿勢を確認した。ロイター通信が報じた。

 会談は、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に合わせ、議長国フィリピンの仲介で実現した。両国関係は昨年の武力衝突以降、冷え込んだ状態が続いている。

 タイとカンボジアは、長年係争が続く国境地帯を巡り、昨年7月と12月に軍事衝突した。戦闘は空爆やロケット砲の応酬に発展し、約150人が死亡、少なくとも30万人が避難した。現在も双方が国境地帯に部隊を展開している。

 アヌティン氏は会談後、「対立は損失と苦しみしかもたらさない。今こそ平和に向け共に歩む時だ」と強調した。フン・マネット氏も、両国外相による協議を継続し、「緊張緩和と信頼回復を進める」と述べた。

 一方、タイ政府は5日、カンボジアとの境界未画定海域を巡る覚書の破棄を閣議決定した。覚書は2001年に締結され、タイ湾で両国が領有権を主張する海域について、海洋資源の共同開発を目指す内容だった。【バンコク小泉大士】

毎日新聞

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