トランプ氏、習近平氏は「よく理解」 台湾侵攻した場合の米軍対応

2025/11/03 17:51 

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 トランプ米大統領は2日の米CBSテレビのインタビューで、中国が台湾に侵攻した場合の米軍の対応について、中国の習近平国家主席が「よく理解している」と述べた。米軍の台湾防衛については言及を避けたが、自身の大統領在任中には中国は軍事侵攻に踏み切らないとの見方も示した。

 トランプ氏は10月30日に習氏と韓国で会談した。インタビューは翌31日に収録された。

 トランプ氏は、中国側が会談で台湾問題を持ち出さなかったとして「少し驚いたが、習氏は何が起きるか理解しているからだ」と説明した。「(これまで)彼らはトランプ大統領の間は何もしないと言っていた。彼らは結末を理解している」と語った。

 米軍の台湾への対応を明確にしない理由については「秘密を明らかにしたくないからだ」と述べた。米国は以前から台湾防衛の意思を意図的にぼかす「あいまい戦略」をとっている。

 トランプ氏は1日、自身のソーシャルメディアで習氏との会談を「G2(グループ・オブ・ツー)」と表現している。G2は米中2大国で世界を仕切る考えともとれ、日本などの米国の同盟国に動揺が広がる可能性がある。【ワシントン金寿英】

毎日新聞

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