トランプ氏指示の実験は「核爆発は伴わない」 米エネルギー長官
米国のライト・エネルギー長官は2日、米FOXニュースの番組に出演し、トランプ大統領が指示した「核兵器実験」について、「システム実験だ。核爆発(を伴う実験)ではない」と説明した。トランプ氏は核兵器実験をするよう国防総省に指示したと表明したが、具体的な説明を避けているため真意がはっきりしていなかった。
エネルギー省は、核兵器を管理して核実験を担当する国家核安全保障局(NNSA)を傘下に持つ。一方、トランプ氏が指示を伝えた国防総省は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)などの核兵器の運搬手段を担当している。
ライト氏は「現在議論している実験はシステム実験だ」とし、核爆発を適切に発生させることができるかを確認するための、核爆発を伴わない「非臨界」実験であることを明かした。核爆発を伴うものではないのかとの趣旨の質問を受けると「伴わない。心配する必要はない」と答えた。
ライト氏は、核兵器の近代化が最重要課題だとし、実施する実験は「新たなシステムに関するものだ」と説明。過去の核実験で得た詳細なデータがあるため、「核爆発で何が起こるかを驚くほど正確にシミュレーションできる」などと語った。
米国が最後に爆発を伴う地下核実験をしたのは1992年。その後は、実際の核爆発を伴わない臨界前核実験を実施している。ロシア(旧ソ連)や中国も90年代を最後に爆発を伴う核実験を停止している。
トランプ氏は10月30日、自身のソーシャルメディアへの投稿で、国防総省に対して「他国の実験計画を踏まえ、同じ基準で核兵器の実験を開始するよう指示した」と表明。その後も、ロシアや中国を念頭に「他の国も実験している」という理由で実験する方針を繰り返し示している。ところが、具体的な実験内容については「すぐに分かるだろう」などと述べるにとどめ、説明を避けている。
このため、トランプ氏が意図する実験が、92年以来の核爆発を伴う実験なのか、核を搭載することができるミサイルなどの発射実験なのかははっきりせず、真意を巡ってさまざまな見方が出ていた。【ワシントン西田進一郎】
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