トランプ氏、金正恩氏との会談は「彼が会いたければ」 前向き姿勢

2025/10/25 15:08 

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 トランプ米大統領は24日、アジア歴訪の最初の訪問地マレーシアに向かう大統領専用機内で記者団に対し、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記と会談する可能性について「彼が会いたいのであれば、私は前向きだ」と述べた。

 これに先立ち、米政府高官は「大統領は将来的な金氏との会談に意欲を示しているが、今回の訪問予定には入っていない」と説明していた。

 トランプ氏は「北朝鮮は多くの核兵器を保有している」との見解にも改めて言及した。トランプ氏はこれまでも歴代の米政権の「北朝鮮の核保有は認めない」という見解から逸脱する発言を繰り返しており、今後、核保有を事実上容認するのではないかとの懸念が出ている。

 トランプ氏は記者団から、29日からの韓国訪問に際し、南北の軍事境界線近くの非武装地帯(DMZ)で金氏と会う可能性について聞かれ、「彼は恐らく私が来ることを知っている」とした上で、「私は100%前向きだ。彼とは良い関係だった」とも説明した。

 トランプ氏は1期目(2017~21年)に金氏と3度会談するなどしたが、非核化交渉は決裂した。19年6月には、主要20カ国・地域(G20)首脳会議のために大阪に滞在していたトランプ氏がツイッター(現X)で、「握手してあいさつするだけでも」と呼びかける内容を投稿。その翌日、板門店を電撃訪問して会談した経緯がある。【クアラルンプール松井聡、ワシントン西田進一郎】

毎日新聞

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