米国防総省、麻薬対策でカリブ海に空母派遣 ベネズエラと緊張高まる
米国防総省は24日、最新鋭の原子力空母ジェラルド・フォードを中心とする空母打撃群をカリブ海や中南米を管轄する南方軍の管轄地域に派遣すると発表した。トランプ政権は8月以降、麻薬対策を名目に南米ベネズエラ周辺に軍艦や戦闘機などを投入しているが、空母が加われば大幅な軍備増強となる。ベネズエラの反米左派、マドゥロ政権との間でさらに緊張が高まるのは必至だ。
国防総省は声明で、空母派遣は麻薬取引の活動を取り締まる米軍の能力を強化し、犯罪組織を解体することが目的だと強調した。CBSテレビによると、空母は現在配備されている地中海から数日で、ベネズエラ周辺に展開されている軍艦8隻などの戦力に加わる見込みだという。
トランプ政権は9月以降、カリブ海や東太平洋で「麻薬運搬船」と見なした船を繰り返し爆撃。ヘグセス米国防長官は24日、X(ツイッター)で、麻薬取引に関与していたとするベネズエラの犯罪組織「トレン・デ・アラグア」の船を爆撃し、「麻薬テロリスト」6人を殺害したと発表した。同様の攻撃でこれまでに少なくとも計10隻の43人を殺害したとしているが、いずれも具体的な証拠は示していない。
トランプ大統領は「麻薬運搬船」に対する爆撃が効果を上げていると主張し、地上攻撃の可能性にも繰り返し言及している。CNNによると、トランプ氏はベネズエラ国内のコカイン施設などへの攻撃を検討しているという。
マドゥロ大統領は、トランプ政権のこうした圧力は体制転覆を図ろうとするものだとして強く反発している。AP通信によると、マドゥロ氏は23日、沿岸で大規模な防衛訓練を実施したと表明。「ベネズエラの沿岸は重火器など必要な装備で即時に守られる」と強調したという。【ワシントン金寿英】
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