「才能はどこにでも」 パレスチナ難民の両親持つ研究者がノーベル賞
8日に発表された今年のノーベル化学賞では、京都大高等研究院の北川進特別教授(74)らとともにパレスチナ難民の両親を持つ米カリフォルニア大バークリー校のオマー・ヤギー教授(60)も共同受賞が決定した。ヤギー氏は「大変な道のりだったが、科学のお陰で乗り越えることができた」と受賞を喜んだ。
スウェーデン王立科学アカデミーなどによると、ヤギー氏は1965年、ヨルダンの首都アンマン生まれ。両親はパレスチナからヨルダンに逃れた難民で、ほとんど読み書きができなかったという。
ヤギー氏の幼少期は貧しく、一つの部屋で家畜とともに10人以上で暮らす生活を送り、電気や水道も満足に使えなかった。10歳の時に図書館で分子に関する本を読み、その奥深さに魅了されたという。15歳になると、父親から米国の大学に進学するように勧められ渡米。苦手だった英語も克服し、米国の大学などで研究を重ねた。
ヤギー氏はノーベル賞委員会のウェブサイトで公開されたインタビューで「驚いたが、とてもうれしい」と喜びのコメントを寄せた。その上で「才能のある人はどこにでもいる。我々は、チャンスを提供することで多くの人の才能を開花させるべきだ」と語った。【エルサレム松岡大地】
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