ガザ停戦、13日が人質解放の期限 ハマス「合意順守する」と強調
パレスチナ自治区ガザ地区の停戦は13日正午(日本時間午後6時)、イスラム組織ハマスによる人質解放の期限を迎える。停戦合意では、ハマスは人質全員を解放することになっており、合意が順守されるかが注目される。
ハマスは今も48人の人質を拘束しており、このうち少なくとも26人は死亡したとみられている。
停戦合意では、ハマスが人質全員を解放し、イスラエルも拘束しているパレスチナ人1900人以上を釈放する。合意通りに人質やパレスチナ人の引き渡しが進めば、戦闘終結に向けて一歩前進することになる。
ハマスや、連携する過激派組織「イスラム聖戦」などの武装組織は10日、連名で声明を出し、ハマス側が求めている政治指導者らの釈放をイスラエルが拒否したと非難。一方で、「戦闘を終わらせるため、合意を履行すると決めた」と強調した。
ガザでは停戦発効から2日目の11日も、北部などへ帰還する人が列を作った。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」などによると、北部の最大都市ガザ市では、がれきとなった自宅の上にテントを張って寝泊まりを始めた人もいるという。北部にはすでに約50万人が戻ったとの報道もある。
人道危機の解消に向けた動きも加速している。国連世界食糧計画(WFP)は11日、145カ所の食料配布拠点で支援を拡大すると明らかにした。今後3カ月以内に最大160万人に食料を配布するという。また、AP通信によると、米軍約200人がすでにイスラエルに到着しており、今後、人道支援物資の搬入や治安確保を支援する。米軍はガザ地区に入ることはないとしている。
ガザではがれきの撤去や行方不明者の捜索も始まっている。ガザの保健当局は11日、過去24時間で少なくとも151人の遺体が病院に搬送されたと明らかにした。このうち116人は戦闘初期に死亡し、がれきに埋もれていたという。これまでの戦闘による死者は少なくとも6万7682人となった。【カイロ金子淳】
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