ガザ停戦に向けた交渉始まる トランプ氏「大きな進展あった」

2025/10/07 07:11 

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 パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとイスラエルは6日、エジプト東部シャルムエルシェイクで停戦に向けた協議を行った。ロイター通信によると、トランプ米大統領は6日、「大きな進展」があったとの認識を示したが、正式な合意には至っていない模様だ。交渉は7日も続くとみられる。

 6日の交渉では、「第1段階」とされる人質解放の手順やイスラエル軍の部分的な撤収などの詳細について議論したとみられる。ロイター通信によると、ハマス側は人質解放後もイスラエル軍が計画通り撤退する保証を求めているという。

 交渉の進展について声明などは出ていないが、トランプ氏は6日、報道陣に対し「ハマスは非常に重要なことに同意していると思う」と述べ、合意は近いとの見方を示した。

 米国の和平案では、双方が合意したらすぐに停戦し、72時間以内にハマスが人質全員を解放。その後、イスラエルは拘束中のパレスチナ人1900人超を釈放する。イスラエル軍は段階的に撤退し、ハマスの軍事インフラなどは破壊されることになる。

 ハマスは和平案に記された戦後統治計画や武装解除については難色を示している。ただ、これらの問題については、停戦と人質解放について合意してから具体的な交渉が始まるとみられている。

 中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」によると、ハマス側は政治局幹部のハイヤ氏をトップとする交渉団が協議に参加した。ハイヤ氏は9月にイスラエル軍がカタールの首都ドーハを空爆した際に標的となったが、暗殺を免れていた。【カイロ金子淳】

毎日新聞

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