訪中の豪首相、帰国のパンダ「フーニー」と再会 満面の笑み

2025/07/18 16:24 

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 オーストラリアのアルバニージー首相が17日、異例の7日間にわたる中国訪問の締めくくりに、四川省成都の「ジャイアントパンダ繁育研究基地」を訪れた。豪州の動物園に十数年間、貸し出されていた雌パンダの「フーニー」と再会し、満面の笑みを浮かべた。

 「パンダは中国の偉大な大使であり、豪州の偉大な友人だ」。対中関係の改善に取り組むアルバニージー氏はこう語り、中国が得意とする「パンダ外交」に調子を合わせた。

 豪メディアによると、こうした姿勢は中国国内で好意的に受け止められ、中国紙「環球時報」はアルバニージー氏を称賛する社説を掲載したという。

 フーニーは、雄パンダ「ワンワン」と共に2009年から豪南部アデレードの動物園に貸し出されていた。だが、昨年11月に貸与期限を迎えて中国に戻った。

 これに先立つ昨年6月には、豪州を訪問した中国の李強首相が「新たなペアの貸し出し」を発表。今年1月から再びアデレードでパンダのペアが公開されている。

 今回の訪中で、アルバニージー氏は北京と上海に加え、万里の長城や成都などの地方にも足を運んだ。

 AP通信によると、その意図について「中国国民に敬意を表するため」と報道陣に説明した。「敬意を示せば、相手も応えてくれる」と今回の訪中への手応えを示したという。【バンコク国本愛】

毎日新聞

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