新ローマ教皇に米国出身のロバート・プレボスト氏

2025/05/09 02:23 

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 バチカンで7日から行われていた次期ローマ教皇を決める選挙(コンクラーベ)で、米国出身のロバート・プレボスト枢機卿が第267代の新教皇に選ばれた。4月に死去したフランシスコ前教皇は「貧者の教会」を掲げて、多様性を重視するリベラル路線を進めたが、保守派の反発もくすぶっており、新教皇のかじ取りが注目される。

 コンクラーベは、世界14億人のキリスト教カトリック信徒のトップを選ぶ。選挙権を持つ80歳未満の枢機卿135人(日本人2人を含む)の大半が参加し、システィーナ礼拝堂で秘密投票を実施。投票総数の3分の2以上の票を得た候補が教皇となる。

 前教皇が欧州中心だった枢機卿の出身国の多様化を進めたこともあり、今回のコンクラーベは「近年で最も予測不可能」(元ローマ教皇庁職員)と言われるほどの混戦模様だった。

 2013年に即位したフランシスコ前教皇は肺炎を患い、今年4月21日に脳卒中とそれに伴う心不全により88歳で死去した。【バチカン福永方人】

毎日新聞

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