中国外務省「遺憾」 インド軍のパキスタン領内攻撃受け

2025/05/07 17:38 

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 インド軍がパキスタン領内を攻撃したことに対し、中国外務省の報道官は7日、「インドの軍事行動に遺憾の意を表明し、事態の進展を憂慮している」とのコメントを発表した。「インドとパキスタンは共に中国の隣国だ。中国はあらゆるテロ主義に反対する」とも強調し、両国に自制を求めた。

 中国は巨大経済圏構想「一帯一路」を通じてパキスタンと蜜月関係を構築。軍事面でも中国製の軍艦や戦闘機をパキスタン軍が導入するなど連携を深め、インド側が神経をとがらせていた。

 一方で、習近平指導部は米国の圧力に対抗するため、インドとの関係改善にも動いている。それだけに、中国は自らの外交戦略に狂いが生じ、周辺地域が不安定化する事態を警戒しているとみられる。【北京・河津啓介】

毎日新聞

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