新教皇決まらず4万5000人ため息 「アジア出身初」望む声も
太陽が沈んで夜の闇に包まれた7日午後9時(日本時間8日午前4時)ごろ――。バチカンのシスティーナ礼拝堂の簡素な煙突から黒い煙が噴き上がると、サンピエトロ広場を埋め尽くしたキリスト教カトリック信徒らから大きなため息が漏れた。
次期ローマ教皇を決める枢機卿による選挙(コンクラーベ)の1回目の投票が7日夕方、システィーナ礼拝堂で実施された。結果に世界の注目が集まったが、約14億人のカトリック信徒のトップが決まる瞬間は8日以降へ持ち越しとなった。
コンクラーベでは、教皇に次ぐ高位聖職者の枢機卿の中から、秘密投票で新教皇を選ぶのが慣例だ。投票総数の3分の2以上の票を得る候補者が出るまで投票を繰り返す。新教皇が決まれば礼拝堂の煙突から白煙を、決まらない場合は黒煙を出して知らせる。
7日は約4万5000人(ローマ教皇庁推計)が煙突を見上げ、スマートフォンを構えるなどして新教皇の誕生を待った。午後7時ごろには結果が判明するとされていたが、黒煙が上がったのはその約2時間後だった。
今回はフィリピン出身のルイス・アントニオ・タグレ枢機卿(67)が有力候補の一人と目されており、選出されればアジア出身者初の教皇となる。そのためか、広場にはアジア系の人々も散見された。
フィリピン出身のカトリック信徒、ジーン・カビレスさん(42)は「タグレ氏が教皇になればもちろんうれしいです。誰にでも開かれた教会を目指したフランシスコ前教皇のリベラルな路線を受け継ぐ人が選ばれてほしい」と話した。【バチカン福永方人】
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