「拙速にやるべきでない」 消費減税の方針、自民税調で賛否噴出

2026/07/31 19:50 

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 自民党は31日、税制調査会と社会保障制度調査会の合同会議を開き、2年限定の飲食料品消費税減税方針を巡る議論を本格化させた。高市早苗首相(自民党総裁)は8月上旬までの意見集約を求めているが、会合では賛否が入り乱れ、議論が紛糾。8月3日の次回会合で改めて協議する。

 「2年間だけの減税で税率を戻せるのか。現時点では給付の方が優れているのではないか」。稲田朋美元防衛相は記者団にこう指摘した。西田昌司参院議員も「消費税を上げたり下げたりすることは社会に混乱をもたらす」と訴えた。

 首相は30日、2027年から2年間限定で飲食料品の消費税率を現行の8%から1%に引き下げると表明。税率1%分の財源で27年6月以降に所得に連動した給付も行い、消費税率を実質ゼロにする方針を示した。ただ、頻繁な税率変更に伴う事業者負担や、税率を戻す際の景気への悪影響を懸念する議員は多く、「拙速にやるべき話ではない」(古川禎久幹事長代理)との声も上がった。

 年5兆円とされる財源が明確でないことを問題視する議員もいた。大岡敏孝衆院議員は「熊本地震の復興にどれだけお金がいるかわからない。立ち止まるべきだ」と主張した。

 ◇トップダウンの進め方にも不満

 もっとも、自民は2月の衆院選で消費減税について「検討を加速する」との公約を掲げ、大勝した。減税賛成派の高鳥修一元政調会長代理は「政権公約は非常に重い。国民に約束をしたことを覆すと自民党の信頼を失う」と指摘。「この期に及んで反対するのか」と語る減税派議員もいた。

 小野寺五典税調会長は「首相の決定は重い」として了承を取り付ける方針だ。ただ、党内からは「トップが結論を言うべきではない」(中谷元・前防衛相)など、トップダウンの進め方にも不満が出ている。【妹尾直道、東久保逸夫、鈴木悟、井口彩、中津川甫】

毎日新聞

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