最低賃金「全国平均1500円」先延ばし 政府が目標見直しへ

2026/06/25 19:44 

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 政府はこれまで掲げていた最低賃金目標の「2020年代の全国平均時給1500円への引き上げ」を見直す方向で調整に入った。30年代前半の実現も容認する方向で、高市早苗政権が今夏にまとめる「日本成長戦略」で打ち出す方針だ。

 複数の関係者への取材で判明した。

 関係者によると、昨年の石破茂政権時代に骨太の方針で閣議決定した20年代の1500円への引き上げについて「目標に向かってたゆまぬ努力を続ける」とする文言は残しつつ、30年代前半についても「できる限り早期に達成する」と付け加える案を検討している。

 賃上げを巡っては、「成長と分配の好循環」を掲げた岸田文雄政権が、30年代半ばまでの時給1500円を目標に掲げた。その路線を踏襲した石破政権が、これを「20年代」まで前倒しした経緯がある。その結果、25年度の最低賃金は全国加重平均で時給1121円(前年度比66円増)となり、現行方式で最大の引き上げを記録している。

 一方、石破政権の目標については、中小企業が影響を大きく受けることから、経済界からも懸念の声が上がっていた。

 日本商工会議所などは今年4月、「20年代1500円」の見直しを求めた要望書を取りまとめ、政府に提出していた。

 政府の最低賃金目標を巡っては、高市首相が昨年11月の参院予算委で「いつまでにいくらとは申し上げられない」と賃上げの数値目標の提示を避け、「中小企業、小規模事業者に丸投げは無責任」と述べていた。【古川宗】

毎日新聞

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