米アンソロピック、ミュトス級AIの公開停止 米政府の命令受け

2026/06/13 12:58 

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 米新興企業アンソロピックは12日、最先端の人工知能(AI)モデル「クロード・ミュトス」に匹敵する二つの高性能AIについて、米国内外を問わずすべての利用者への提供を直ちに停止したと発表した。米政府の命令を受けた措置で、日本も含まれる。米政府は国家安全保障上の懸念を理由にしているという。

 対象となるのは「クロード・フェイブル5」と「クロード・ミュトス5」で、いずれも9日に提供が始まったばかりだった。フェイブル5は、サイバー攻撃や生物・化学兵器の開発などに悪用されないように安全対策が講じられた上で一般公開されていた。ミュトス5は限定公開だった。

 発表によると、12日午後5時過ぎ(日本時間13日午前6時過ぎ)に政府の指示を受けた。国内外を問わず、アンソロピックの外国人従業員を含む、すべての外国人によるアクセスを停止する輸出管理命令が発令されたとした。アンソロピックはこれを受け、すべての利用者に対し、対象となる二つのAIについてアクセスを停止した。

 発表では、その他のAIへのアクセスには影響がないと明記しているが、日本政府や国内3メガバンクなどがアクセス権を得ている「クロード・ミュトス」の利用も停止するかは明らかになっていない。

 命令には安全保障上の懸念に関する詳細は記されていなかったが、法的な対応であるため従ったとしている。アンソロピックは、米政府がフェイブル5の安全対策を回避する方法を把握したことで今回の対応に至ったとの見方を示した。

 ただ、アンソロピックは回避事例があくまで限定的で、数億人が利用するAIの公開停止を命じるのは過度な対応だと指摘した。AI業界全体で適用された場合、「すべての最先端モデルの公開が事実上停止することになる」と懸念を表明。政府に対し、透明性や公平性、技術的な事実に基づいた対応を求めた。【ワシントン浅川大樹】

毎日新聞

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